銀行口座の定期預金の金利が0.01%の時代、年利6%と聞いてどう思いますか?
年利6%だと100万預けると、1年後には6万円ついて戻ってくることに?!
まるでバブル期の定期預金の金利を彷彿させますが、これってリスクはないのでしょうか?
「ソーシャルレンディング」は平均的に運用期間12か月からでおおよそ5%から8%の年利のまさにミドルリスク、ミドルリターンの運用商品。
もし銀行口座で長い間眠っている資金があったら、ちょっと挑戦してみたくなりませんか?
この記事ではソーシャルレンディングについて詳しく解説していきます。
もくじ
インターネットで事業資金を集める時代!クラウドファンディングってなに?
今やインターネットで様々な資金調達方法がでてきました。
このインターネットを利用して不特定多数の人から資金を集めることを広義に「クラウドファンディング」といいます。
クラウドファンディングは「寄付型」「購入型」「ファンド型」「融資型」「株式型」の5つに分かれ、ソーシャルレンディングはそのうちの「融資型」に入ります。
ここで簡単にクラウドファンディングの種類について解説しましょう。
クラウドファンディングの種類
■「寄付型」あるプロジェクトで資金を集めたいと思っている人に対して寄付すること
■「購入型」あるプロジェクトで資金を集めたい人がそのプロジェクトに関連する特典を資金支援(寄付)してくれた人にプロジェクトが完成した際にお返しとして提供するものです。有名なサイトで「Readyfor」があります。 ※「寄付型」「購入型」は金銭での対価はありません。(法律の観点からできない)
■「ファンド型クラウドファウンディング」事業やプロジェクトに投資し、それが計画通り達成された場合はリターンを得られるというもの。そのリターンは達成度合いによって変化します。運営者は借り手の事業計画を開示して投資家を募ります。
■「株式型」一人当たり一社に対して50万円を上限にインターネット上で未上場株式に投資すること。しかし担保等ありませんので比較的リスクの大きい投資です。
融資型ソーシャルファンディング「ソーシャルレンディング」とは?
ソーシャルレンディングは資金を必要とする人に対して資金を貸したい人がソーシャルレンディング運営会社を通じてお金を貸し付けること。
ソーシャルレンディングの運営者が借り手を審査し融資の条件を提示、その提示した条件に対して投資家が投資をする仕組です。
私たちの今までのイメージだと、起業したい人や、新規事業をしたい企業がお金を借りたいと思ったら、銀行などの金融期間に融資をお願いしますよね?
なのになぜソーシャルレンディングというスタイルが確立されて、かつその利用は増加しニーズがあるのでしょうか?
このようなソーシャルレンディングが誕生する以前は 「投資家はリスクはあっても預金より高い金利収入が見込める投資をしたい、借り手は不動産担保はあるけれど、銀行の融資基準に達していない」 というニーズが介在していました。
それをインターネットの発展に伴いこの双方のニーズをくみ取って誕生したもの。
通常、銀行や金融機関には大抵「融資マニュアル」があり、取扱いできる融資が決まっています。
また事業によっては融資がしにくい(できない)ものも多くあり、こういったものは昔から銀行が苦手な分野でした。
ソーシャルレンディングはある程度リスクが取れる投資家から資金を集めることで柔軟に借り手に資金を供給することができるのです。
相場も為替も関係ない?少額から投資可能のソーシャルレンディングの魅力
このソーシャルレンディングの魅力はやはり、株価などの相場をチェックする必要もなく、ファンドが成立すれば後は資金の返済期間を待つのみです。
また1万円から投資できるものもあり、少額から始められるという点も魅力。
現在までのソーシャルレンディングの運用成績は安定しており、大手ソーシャルレンディング会社ではほとんど収支がマイナスになった年がなく、比較的安定している印象があります。
しかしこれはあくまで今までの話、今後も注視していくことが必要です。
貸し倒れリスクや倒産リスクは?ソーシャルレンディングの様々なリスク
ソーシャルレンディングに限らず、すべての投資にいえることですが、リスクは伴います。
投資先の倒産リスクやソーシャルレンディング運営会社の倒産リスク、虚偽の情報開示等様々なリスクは留意が必要です。
ときには投資した資金が返ってこないという事態もありえるでしょう。
さらに最近始まったサービスで、ほとんどの企業がベンチャー企業。
大手ソーシャルレンディング会社でも財務局から行政処分や延滞が発生しています。
それが原因で大幅な元本毀損のニュースはまだ入ってきませんが、このような事象もあるのです。
知っておくべきソーシャルレンディングのデメリット
ソーシャルレンディングは流動性が低い商品、つまり換金できにくい商品です。以下の点にご注意ください。
▲ソーシャルレンディングは融資期間中は運用資金を換金できない。
▲一度ファンドが成立すると期間中は他の投資信託や株のように自由に売買できない。
▲株式と違い、企業情報など開示されませんので、投資先の情報が少ない ※投資はすべてそうですが、元本毀損や貸し倒れ、運用会社倒産のリスクはあります。
資産運用大好きスタッフNがソーシャルレンディングに早速チャレンジ!
今まで個人型確定拠出年金IDECOや長期分散投資に挑戦してきたスタッフが ソーシャルレンディングにも早速挑戦してみました。
運用口座を開設したのは以下の2社!
安定した運用会社の印象であるマネオ。安全性の高い運用商品のラインナップです。
日本最大手とあって、ファンドが成立する期間が比較的早く、さらにファンドも2案件組み合わせてリスク分散をしています。
またどういった事業なのか、順調に事業は進んでいるのか等マネオの見解も見る事ができます。
またリアルタイムで他にどのぐらい資金を投資した人がいるのか(もちろん匿名)リアルタイムで見る事ができます。
なかには750万円そのファンドにつぎ込んでいる人も・・!スゴイ!
もし成立したら約45万円の利息です。 おすすめはしませんが、この金額だけみるとスゴイ世界です。
比較的運用期間が短い(4か月から5か月)ものが多く販売されています。
運用期間が短いのは嬉しいのでこちらの会社のファンドには比較的多く投資をしています。
何度か行政処分や業務改善命令を受けている会社ですが・・・
私個人としては悪質な不正として感じられませんでしたので、特にそのニュースが原因でクラウドバンクを利用しないという理由にはなりませんでした。
上記会社の運用口座は証券口座をひらくよりも比較的簡単に口座を開くことができます。
マネオでは少額づつ色々なファンドに分散投資をし、
運用期間が短い商品が多いクラウドバンクではまとまった金額をひとつのファンドに投資してみました。
全体的に運用期間が短いファンドのほうが早くファンドが成立し、募集が閉め切られる印象。
確かに1年かけて運用利回り6%と4か月で同じく6%だったら、4か月を選びますよね。
(※この記事では同じ運用手法をすすめているわけではありませんのでご注意ください。)
記念ファンドやキャンペーン商品を要チェック!
各ソーシャルレンディング運用会社では記念ファンドやキャンペーン商品として4か月から5か月という短い運用期間のものや高金利の商品が発売されます。
運用期間が短いものはそれだけ早くお金が返済されるのでそういった点では比較的リスクは低いと言えるでしょう。
しかし短期間の案件は条件によっては担保がなかったり、信用力が不透明というリスクは介在します。
驚くべきはそんな記念ファンドやキャンペーン商品のファンド成立の早さ。
私スタッフNはソーシャルレンディング会社のメルマガでキャンペーン商品をチェックしているのですが、
以前に運用期間7ヶ月間で運用利回り9%のキャンペーン商品が発売され、急きょ私も急いで投資!
すると発売から約30秒という早さでファンド成立・・・ 相場のチェックよりもキャンペーン商品のチェックに躍起になってしまいそうです。
まとめ
ソーシャルレンディングは預金と違う「投資」です。出資金の元本額が戻ってこないリスクもあります。
そういったリスクをすべて受け入れてぜひ投資の判断をしてください。
しかし少額から始められる点や投資初心者さんにとっては、もっとも始めやすい資産運用だと思います。
長い間眠っている預金(あくまで余剰金であること!)があったら、少しづつ挑戦してみる価値はありそうです。